サイクリングにインカム

Shokz OpenRun Pro パーツ&用品
Shokz OpenRun Pro

サイクリング中にお互いに叫ぶことなく簡単に話せるようにするというインカムを使ってみた。

ヘッドセットを選ぶ

自転車でイヤホンを使用することを無条件で違法とされている都道府県は存在しないが、多くの自治体では「周囲の音が聞こえない状態での運転」を禁止している。
適法であるとは言い切れないが、より安全に利用できそうな骨伝導等のオープンイヤーイヤホンから選んだ。

以下の製品を候補にした。
SENA PI(セナ パイ)は機器同士のペアリングで直接通話する。
その他はスマホと Bluetooth でペアリングしてスマホのインカムアプリを介して通話する。

SENA PIOPENCOMM2OPENRUN PRO2OPENRUN PRO
タイプオープンイヤー骨伝導骨伝導骨伝導
バッテリー駆動時間(スペック)6時間16時間12時間10時間
バッテリー駆動時間(ユーザー報告)3時間10時間10時間10時間
防水無しIP55防水IP55防水IP55防水
重量37g35g30.3g29g
材質プラスチックフルチタンニッケルチタン合金フルチタン
マイクAdvanced Noise Controlノイズキャンセリングブームマイク2つのノイズキャンセリングマイクデュアルノイズキャンセリングマイク
評価ヘルメットベルトに取り付けるのが面倒そう。
バッテリー駆動時間3時間は1日のサイクリングには不十分。
非防水はサイクリング用途としてどうかと思う。
ブームマイクが目立ってかっこ悪い。
バッテリー駆動時間は十分。
マイクは本体と一体化して目立たなくて良い。
バッテリー駆動時間は十分。
マイクは本体と一体化して目立たなくて良い。
バッテリー駆動時間は十分。

検討の結果、最新の OpenRun Pro2 と考えたが、価格コムのレビューを参考に OpenRun Pro を購入した。

Shokz OpenRun Pro 2 レビュー評価・評判
■最安価格(税込):23,800円 ■価格.com売れ筋ランキング:31位 ■満足度レビュー:3.51(6人) ■クチコミ:0件 (※6月11日時点)

価格コムのレビュー『これは OpenRun Pro の後継機ではない』に拠ると OpenRun Pro2 は OpenRun Pro に比較して以下の項目で問題が有り、価格メリットもある OpenRun Pro を選ぶべきと評価されている。

  1. ドライバの肥大化
  2. 充電方式の変更による防水性の劣化
  3. ナビゲーションボイスの劣化
  4. 最小音量の劣化
  5. 操作反応の劣化
  6. 音漏れ耐性の劣化
  7. クリアボイスの劣化

インカムアプリを選ぶ

様々な電話アプリを含むインカムアプリを試した結果、サイクリング向けインカムアプリには以下の機能が必要なことが分かった。

  • ローカル通信
    LINE電話等の電話アプリはモバイル通信が必要。
    モバイル通信が必要なのでモバイル通信圏外エリアでは使えない。
    モバイル通信圏内エリアであってもサービスサーバを介する為かまたはネットワーク輻輳か理由不明だが遅延時間が酷くなることが多々有って、その時はインカムとして使い物にならない。(5~10秒レベル程度の遅延も多々ある)
    ローカル通信(Bluetooth または Wi-Fi Direct でのスマホ間ダイレクト通信)が良い。
  • 音声検出機能
    サイクリング用のインカムなので「プッシュ・トゥ・トーク(PTT)」の運用はできない。
    従って常にマイクオンなので音声検出機能は必須。
    音声検出機能は発声しているとき以外の風切り音などのノイズを低減する。
  • 自動再接続機能
    何らかの原因で接続が切れたとき、自動的に再接続してくれればより良い。
  • バックグラウンド動作
    バックグラウンド動作や画面ロック中の通話は必須機能。

上記条件を満たすインカムアプリを探すのは困難。
ChatGPT の回答を参考に以下のアプリを試用した。

LINE電話DiscordWalkietoothIntercom for android
ローカル通信××
音声検出機能××
自動再接続機能×××
バックグラウンド動作
グループ接続××
bluetoothマルチポイント×
ベッドセットと相手スマホの同時bluetooth接続不可

ベッドセットと相手スマホの同時bluetooth接続可
評価音声検出機能が無いので、風切り音等のノイズが高頻度に入り耐え難い。
遅延時間が酷くなることが多々ある。
音声検出機能で風切り音等のノイズが抑制されている。
遅延時間が酷くなることが多々ある。
直ぐに切れる。
再接続しない。
ローカル通信はWi-Fi Directのみ。
Bluetoothはベッドセットに使用の為、通信に使えない。
音声検出機能で風切り音等のノイズが抑制されている。
自動再接続機能が無いが、接続が切れることは無いようだ。

結論として現時点では Intercom for android を使うことにした。
2人のサイクリングなのでグループ接続は不要。
Bluetooth 通信で利用でき、モバイル通信圏外でも通話可能、Wi-Fi Direct に比べてスマホの消費電力低減も期待できる。
通話遅延は問題無いレベルで、LINE電話や Discord のように通話遅延が酷くなることは無い。

但し、Intercom for android は理由不明だが Google Play からは現時点インストール出来ない。
APKファイルをWEBからダウンロードしてインストールした。(Intercom for Android – バージョン 2.2.13 23-07-2024)

コメント